さて、どうするか・・・？
ボクは自分が「蝿」になってしまった、と言う理不尽を受け入れた。
いや、正確に言うと、受け入れるしかなかったのだが。
何故なら、泣こうが喚こうが、こうなってしまった事実は変えられないからだ。
ならば、無駄なことはせず、事実は事実として受け止め、
この状況を打開するべく行動した方がよっぽどマシだ。
だから、ボクは「これからどうするか」を考え始めた。
・・・とは言っても、何をどうするのがいいのか、サッパリわからない。
今までの人生の中で「蝿」になったことなどないし、
また、自分以外の「何か」になったこともない。
同じ経験がなく、似たような経験も無い。
それに、「蝿になってしまった人間」の話など見たことも聞いたことも――
――いや、少なくとも、「作り物」としては「聞いた」ことがあるか・・・・・
確か、「蝿男の恐怖」とか言う映画だったかな？
物質転換装置だが何だかよくわからない装置の実験中に、
どんな法則が発動したのか不明だが、何故か蝿と同化してしまった男の話だ。
実際、映画を見たわけではないが、
よくネタで使われるので、内容は何となく知っている。
確か、頭部が蝿になってしまったことによって、脳がどんどん「蝿化」していき、
それに悲観した「蝿男」が自殺したか、殺してもらったかって「ラスト」だったと思う。
・・・って、待てよ？
その映画を参考にすると、「ボク」って「蝿」になってしまうのか？
いや、すでに「蝿」なんだけど、
そうじゃなくて、「自我が蝿になる」ってことだ。
・・・さて、本気でどうしたもんかなぁ？
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いや、正確に言うと、受け入れるしかなかったのだが。
何故なら、泣こうが喚こうが、こうなってしまった事実は変えられないからだ。
ならば、無駄なことはせず、事実は事実として受け止め、
この状況を打開するべく行動した方がよっぽどマシだ。
だから、ボクは「これからどうするか」を考え始めた。
・・・とは言っても、何をどうするのがいいのか、サッパリわからない。
今までの人生の中で「蝿」になったことなどないし、
また、自分以外の「何か」になったこともない。
同じ経験がなく、似たような経験も無い。
それに、「蝿になってしまった人間」の話など見たことも聞いたことも――
――いや、少なくとも、「作り物」としては「聞いた」ことがあるか・・・・・
確か、「蝿男の恐怖」とか言う映画だったかな？
物質転換装置だが何だかよくわからない装置の実験中に、
どんな法則が発動したのか不明だが、何故か蝿と同化してしまった男の話だ。
実際、映画を見たわけではないが、
よくネタで使われるので、内容は何となく知っている。
確か、頭部が蝿になってしまったことによって、脳がどんどん「蝿化」していき、
それに悲観した「蝿男」が自殺したか、殺してもらったかって「ラスト」だったと思う。
・・・って、待てよ？
その映画を参考にすると、「ボク」って「蝿」になってしまうのか？
いや、すでに「蝿」なんだけど、
そうじゃなくて、「自我が蝿になる」ってことだ。
・・・さて、本気でどうしたもんかなぁ？
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何故だろう？
物事と言うものは、
何故にこうも理不尽なのだろう？
何故だろう？
事件と言うものは、
何故にこうも唐突に起きるのだろう？
何故だろう？
現実と言うものは、
何故にこうも情け容赦ないものなのだろう？
何故だろう？
何故、ボクは・・・
「蝿」になどなってしまったのだろう・・・・・？
朝、目が覚めたら、いきなりボクが横たわっていた。
・・・目覚めてスグに目に入った光景が、巨大な「ボク」だったのだ。
最初は「夢の続きだろう」と高を括っていたのだが、
残念なことにいつまで経っても目が覚めない。
仕方がないので、巨大な「ボク」を調べてみようとして、
「ボク」に近づいて行ったその時、ボクはようやく気が付いた。
巨大なのは「ボク」だけでなく、ボクの部屋全てだった。
・・・いや、この時、薄々とは感じていた。
自分の方が小さくなったのだと。
しかし、そんな想像を振り払うように、
「きっと壮大なドッキリに違いない」と自己暗示をかけて、
ボクは「ボク」を調べることにしたんだ。
作り物だったら、間近で見れば一発でわかる。
・・・そう、思っていたから、調べようとしたんだ。
でも、調べた結果は残酷だった。
巨大な「ボク」は、作り物なんかではなく、ちゃんとした肉体だった。
黒子の箇所や、昔の傷の跡までキッチリと記憶通りだったのだ。
もはや認めるしかない。
ボクは、自分の肉体から離れ、小さくなってしまったのだ、と。
しかし、現実は更にボクを追い詰める。
「ボク」だった肉体は、固く冷たくなっていたのだ。
・・・それの意味するところは、つまるところの「死」だ。
それに加え、ボクは小さくなっただけでなく、「蝿」になってしまったのだ。
・・・まったく、物事と言うものは理不尽で、事件と言うものは唐突で、
そして、現実と言うものは実に情け容赦ないものだ・・・・・
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物事と言うものは、
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何故だろう？
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何故にこうも唐突に起きるのだろう？
何故だろう？
現実と言うものは、
何故にこうも情け容赦ないものなのだろう？
何故だろう？
何故、ボクは・・・
「蝿」になどなってしまったのだろう・・・・・？
朝、目が覚めたら、いきなりボクが横たわっていた。
・・・目覚めてスグに目に入った光景が、巨大な「ボク」だったのだ。
最初は「夢の続きだろう」と高を括っていたのだが、
残念なことにいつまで経っても目が覚めない。
仕方がないので、巨大な「ボク」を調べてみようとして、
「ボク」に近づいて行ったその時、ボクはようやく気が付いた。
巨大なのは「ボク」だけでなく、ボクの部屋全てだった。
・・・いや、この時、薄々とは感じていた。
自分の方が小さくなったのだと。
しかし、そんな想像を振り払うように、
「きっと壮大なドッキリに違いない」と自己暗示をかけて、
ボクは「ボク」を調べることにしたんだ。
作り物だったら、間近で見れば一発でわかる。
・・・そう、思っていたから、調べようとしたんだ。
でも、調べた結果は残酷だった。
巨大な「ボク」は、作り物なんかではなく、ちゃんとした肉体だった。
黒子の箇所や、昔の傷の跡までキッチリと記憶通りだったのだ。
もはや認めるしかない。
ボクは、自分の肉体から離れ、小さくなってしまったのだ、と。
しかし、現実は更にボクを追い詰める。
「ボク」だった肉体は、固く冷たくなっていたのだ。
・・・それの意味するところは、つまるところの「死」だ。
それに加え、ボクは小さくなっただけでなく、「蝿」になってしまったのだ。
・・・まったく、物事と言うものは理不尽で、事件と言うものは唐突で、
そして、現実と言うものは実に情け容赦ないものだ・・・・・
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はじめまして、landmaleと申します。
このブログは、「蝿になった人間」をテーマにした日記のような小説です。
（「もし蝿になってしまったら？」と言うシミュレーションでもありますね）
何気ない日常に訪れた「劇的な変化」。
しかし、それでも慣れてしまば「日常」になってしまうのかも知れません。
人間は慣れる生物ですからね。
まぁ、蝿に慣れると言うのも、気味のいい話ではないですが。
・・・「The Fly」とは微妙に違う意味で「ハエ男の恐怖」です。
読んでも気持ちが悪いだけかも知れませんが、
少しでも楽しんでいただけるように努力しますので、よろしくお願いします。
このブログは、「蝿になった人間」をテーマにした日記のような小説です。
（「もし蝿になってしまったら？」と言うシミュレーションでもありますね）
何気ない日常に訪れた「劇的な変化」。
しかし、それでも慣れてしまば「日常」になってしまうのかも知れません。
人間は慣れる生物ですからね。
まぁ、蝿に慣れると言うのも、気味のいい話ではないですが。
・・・「The Fly」とは微妙に違う意味で「ハエ男の恐怖」です。
読んでも気持ちが悪いだけかも知れませんが、
少しでも楽しんでいただけるように努力しますので、よろしくお願いします。
大阪ブログポータル オオサカジン
