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2008年12月21日

危険がいっぱい②

・・・ボクの危機を救ったのは鳥だった。


ボクを捕えようとしていた巨大な小鳥は、
それよりも大きな鳥によって捕獲されたのだ。

その色と形状から、恐らく、前者はスズメで、後者はカラスだったのだろう。

生物と言うのは、エサを捕獲する時、
つまり、食事の時が一番無防備だと言う話を聞いたことがある。

そう、カラスはスズメの隙を付いて、食事をしただけだ。

決して、ボクを掬おうとしたわけではない。
単なる偶然に過ぎない。


・・・だが、ボクが助かったのも事実だ。


ボクは、こっそりカラスに感謝しつつ、
安全圏を求めて、大空から狭苦しい空へと居場所を変えた。

何故なら、ボクを食べようとするような『小鳥』が来ないと思ったからだ。

鳥が飛ぶのは翼の力だけでなく風の力も利用していることを聞いたことがあるので、
細く入り組んだ狭い空間なら、小鳥が飛ぶのには少々難しいと考えたのだ。

・・・だが、そこには思わぬ落とし穴があった。

勘のよい方なら、おわかりだろう。
そう、飛ぶ虫にとって、鳥以上に危険な天敵・・・蜘蛛だ。

つまり、ボクはマヌケにも、蜘蛛の巣にからめ取られてしまったのだった。

ちなみに、小鳥への警戒を解いたスグ後、油断し切ったところに鹵獲されたので、
もう、自分のマヌケさにイヤ気が差したと言うか、笑うしかなかった。


・・・これ、まじ、ヤバいかも?


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Posted by landmale  at 20:10 │Comments(0)小説

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